わたしはロボット

たぶん有名どころを読もうと思っていた時に古本屋で買ったのであろうと思われる、カバーなしの創元推理文庫版。
原著は1950年発行で、一番古い奴は作者が17歳の時に発表されたそうですね。
火の鳥の元ネタでしょうが、火の鳥を読んだときはこの話を知らないはずなのに、元ネタがあるって知っていた気がするのが不思議です。何かで読んだのだとは思うが。引っかかってたわけではないけど、なんとなくすっきりした気がした不思議。
75歳のロボット会社の社員さんの回想の体をとって話が進むのだが、その社員さんの生まれた年が1980年。私と近い。だからなんだって話だけど、60年近く前に書かれた現代の話と考えるとちょっと感慨深い。いま何気なく見たら初版は1976年なのね。これも特に意味はないけど。
ストーリーは、有名かもしれない「ロボット工学三原則」をベースとした推理小説といった感じで、普通に面白かった。これ、批判的に読むと矛盾とかあるんですかね。
あとロボットは三原則を必ず守る(ように作られている)ってところでなぜか福島第一原発を思い出したよ。

わたしはロボット (創元SF文庫)

わたしはロボット (創元SF文庫)